イヤフォンしてる時にも Zoom で BGM として mac で再生した YouTube 音源を流す

通常だと Zoom や Google Meet で拾う音源は、 mac の備え付けマイク (Internal Microphone) のものだけになってしまいます。そのため、イヤフォンをしてる状態だと、スピーカーから出た音声を再度マイクで拾って、みんなに聞こえるようにするとかいうのができないですが (スピーカーの場合でも音質も落ちるというのがありますし)、マイクで拾った音声と PC で流れている音声をミキシングして、流すようにします。

なお LadioCast を使わなくても、 macOS 付属のアプリ "Audio MIDI Setup" でも同様のことはできるみたいですが、おそらく LadioCast を使ったほうが簡単です！

Soundflower をインストール

macOS 上で仮想オーディオデバイスを作るためのソフトウェアです。

オープンソースであることもあって、 GitHub を見ると、かなりたくさんの系統が有るようですが、現在人気なものは以下の 2 つになるようです。

とりあえず https://github.com/mattingalls/Soundflower の方をインストールします。

brew cask install soundflower

LadioCast をインストールする

macOS 上で動作する音声ミキサーツールです。

mas で App Store からインストールします。

mas install 411213048

原理

ややこしいので、 Sound Effects の話は横に置いておきます。

macOS のデフォルト設定では、 macOS 内で流れる出力音声 (Output) は、

イヤフォン/ヘッドフォン未接続状態だと "Internal Speakers" (内蔵スピーカー)
イヤフォン/ヘッドフォン接続状態だと "Headphones" (イヤフォン/ヘッドフォン)

に流れてしまいます。

また、 macOS が拾う入力音声 (Input) は、 "Internal Microphone" (内蔵マイク) のものになります。 (多分、外付けマイクを繋いだ場合は、それが選ばれる)

通常だと、音声の流れは、以下のようになっています。

(入力方向) マイクの音声             ---> macOS 内のアプリが受け取る音声

(出力方向) macOS 内のアプリが流す音声 ---> 内蔵スピーカー/イヤフォン/ヘッドフォン

これを、仮想オーディオデバイスを用いて、以下のように流れを変えてやります。

(入力方向) マイクの音声             ---> "Soundflower (64ch)" ---> macOS 内のアプリが受け取る音声
                                            ↑
(出力方向) macOS 内のアプリが流す音声 ---> "Soundflower (2ch)" ---> 内蔵スピーカー/イヤフォン/ヘッドフォン

操作手順

以下の手順で操作します。

macOS の Preferences から [Sound] > [Output] で device として "Soundflower (2ch)" を選びます
LadioCast を起動, 以下のような設定にします
- Input1: "Soundflower (2ch)", Main / Aux 1 を選択
- Input2: "Built-in Microphone", Main を選択
- Main Output: "Soundflower (64ch)" を選択
- Aux Output 1: "Built-in Output" を選択
- その他は全て "N/A" を選択
- 音量の調整はご自由に (変化の仕方が割合急なので、結構うまく調整しないと、音声が流れてこないなと勘違いしてしまいます)
- 1, 2 の手順で、設定ミスると、ループして、エコーがかかったりするので、注意
Zoom.us を起動, [Settings] > [Audio] > [Microphone] に "Soundflower (64ch)" を選択