My tech diary

ソフトウェアエンジニアをやっています。技術的内容を中心に調べたことを書いていきます。

子育てとエンジニア

ちょうど奥さんと子供が実家に帰っていて、 PC をしていてふと思った。 昔はこんな風に毎週末、静かな環境で勉強なり趣味の開発なりしていたけど、ここ最近全然できてなかったぞと。

僕は好きでこの仕事をやっている人間なので、その点で本当に強くて、本来、自分の好きな開発をするのは休日だろうが全く苦にならない。 だけど、子供がいると、こちらのペースなど気にせず、遊んでとせがむし、叫ぶし、泣くし、お腹もすくし、うんこもするし、また、こちらも子供がいると絡んであげたくなる。 子供の成長なんてあっという間だから、今この貴重な瞬間に触れ合ってあげないと、後で後悔することになると思う。

また、究極を言えば、自分は仕事よりも家族を大事にする人間だと思う。 もちろん価値観は人それぞれだけど、僕はそのことを人生の豊かさとして捉えている。

そうしたときに、エンジニアとして、この両方の問題に取り組むのはどうするのが一番いいんだろうか?

現状の把握

まず、自分はここまで子育てが大変だと認識できていなかったこともあるので、そこは強調しておきたい。

子育ては大変です

子供ができる前、夫婦二人暮らしのときも、僕は結構家事をやる方だったけど、正直、子育ては二人分の家事の比じゃない。 洗濯物たたむのや皿洗いはむしろストレス解消やリフレッシュの時間になるけど、子育ての時間は必ずしもそうはいかない。 これ何故なのかといえば、一つは向こうは待ってくれない (こちらのペースでできない) というのと、また、ちょっとやれば済む話じゃなくて、ずっと付きっきりじゃないといけないからだと思う。

もともと休日を自分の趣味に当てていた人は、その趣味の時間を子供と遊ぶ時間に当てればいいのだから、移行はしやすいのかもしれないけど、 エンジニアはまさか幼い子供と一緒にコーディングするわけにもいかず、なかなか自分の時間が取れずに焦りからいらいらするという人は多いと思う。

時間の使い方

こういう無駄なポエムを書いている時間が無駄なのではないか? その通りだと思う。だから手短にまとめたいと思う。

世間で称賛される名著の中には、やはり一流になるには何かを犠牲にして、そのことに打ち込まなければならない、と書いているものもある。 全員ではなくとも、その通りだと思う。

でも、自分はそうはなれない。 でも、せめて、1.5 流くらいにはなりたい。

当たり前だけど、時間の使い方を見直さないといけないのではないか。

とりあえず、 疲れを取るためではなく、時間を浪費しているな、とか、だらだらしているな、と感じたら、切り上げなくては。 そういう場合は、 リフレッシュしたあと、とりあえず一番好きなこと (開発!) をしよう と。それが結局一番疲れを取る手段だと思う。 義務感で何かをやらされているときは、疲れも取れないし、効率も悪くなる。

計画の仕方

何かを知りたい、やりたい、作りたいという気持ちは、自分のモチベーションの大きな部分になっていると思うので、この気持は大切にしたい。

しかし、手当たり次第やるということは、時間が限られている中ではやめないといけないのではないか。

思えば、この子供を育てるという事でさえ、計画という面はある。 男性は (僕だけだったら申し訳ないけど)、この観点での自覚が女性に比べて低いと思う。

女性は、好きな言い方ではないけど、結婚適齢期も意識するし、出産・育児となると男性の比ではなく仕事に支障が出てきてしまう。 だから、一般的に、男性に比べると、断然、いつまでに結婚、いつまでに出産、ということを意識していることが多いと思う。 だからこそ、逆算して、いつまでにこのことはしておかなければ、というのを考えていると思うんだけど、 僕はそういうことを考えてこずに、目の前に転がった好きなことをやってきた気がする。

結果としては 25 歳で就職、 30 歳で結婚し、 33 歳のときに子供ができた。その間、 3 度の転職をした。 その時々では、一生懸命努力をしてきたつもりなんだけど、今から見返せば、もっとこうできたよな、と思うことは多々あるわけで。

なので、改めて、 計画を立てよう。やるべきことを整理しよう。 まずは、 大きなものから、そこからブレイクダウンして、小さなものまで (動かす力だ、ヤンマーディーゼル〜♪)

環境を変える

とはいったものの、自分の努力でなんとかなる部分もあるけど、ならない部分もある。

それに対しては、一つは 環境を変えてみる というのが大事だと思う。 自分の場合は、別記事に書いているけど、家を建てることにした。それによって、少しでも作業しやすくなるとは思う。

また、夫婦で、今の現状について話し合うことも大事だと思う。 一見遊んでいるような、エンジニアの仕事に対して理解してくれる女性がどのくらいいるのか分からないけど、 (エンジニアに囲まれて仕事をしていた、うちのデザイナーの奥さんですら本当に理解してくれてるのか怪しい) 現状の窮状について打ち明けた上で、とりあえず子育ての配分について、お互い無理にならない割合を探していくことが大事じゃないだろうか。

関係ないけど (なくはないけど)、二世帯住宅ってのは、難しいとこもあるけど、こういうときに救われる面はあるんだろうなと思う。 ワンオペは辛い。ほんの 1-2 時間だけでも子供を見てくれる人が近くにいるというのは、ほんとに救われることだと思う。

と、今後子供を育てるエンジニアを絶望の淵に落とし込んで終わると後味が悪いので、これだけは言わないと。 いや、仕事面では本当に辛いけど、子供がいるって本当に幸せなことだから。本当に我が子は何よりも愛しいです。 いろんなことを我慢して、苦労してでも、我が子が生まれてきてくれてよかったと思う。