My tech diary

ソフトウェアエンジニアをやっています。技術的内容を中心に調べたことを書いていきます。

カードリーダーを使わずに e-Tax で確定申告

表題のとおりです。時期遅れは否めない。

今年は住宅ローン減税の恩恵を受けるため、何が何でも確定申告しなければならなかったんですが、ずぼらにずぼらを重ねた結果、コロナで延びた申告期限である 4/15 に滑り込みセーフという危ない橋を渡りました。 Twitter 見てたら、他にもそういう人多そうではあったけど。

激混み税務署には行きたくなかったので (コロナで延ばした意味ない...)、コロナの国民給付金のときにも便利だった、スマホがマイカードのカードリーダー代わりに使えるというのがいけるらしいというので、 e-Tax で確定申告してみることにしました。 (カードリーダー購入したら今までも e-Tax できたんですが、間違いなくこれでしか使わないカードリーダーをわざわざ買うのかといえば。。 ID/PW 方式もあるみたいだけど、ちゃんと調べてない)

結論からいえば、できたんですが、謎技術のオンパレードだし、罠多すぎという感じでした。

(備忘録として書いてますが、もう終わった後にこれ書いても参考にならんかも。来年には多くが改善されてそうだし)

前提

私の場合、妻が昔始めた趣味のネットショップをやってる背景で、個人事業主登録していて、青色申告しないといけないので、そこのハードルがありました。 (青色申告するほどの事業でもないんですが......)

https://ninnyhammer.buyshop.jp/

いわゆる事業所得(青色・白色)の申告をする場合は、スマホだけでは e-Tax では完結しません。

青色・白色申告しない場合で、雑所得や各種控除等を含めて所得税の申請するだけであれば、 PC も要らなくて、スマホだけで申告完結するそうです。 (出産などに伴う医療費控除や、初年度の住宅ローン控除を受ける場合は、会社員も確定申告必要ですが、ボリュームゾーン的にそういうケースを最優先しているんですかね) (こちらは Android, iPhone ともに対応していて、 "マイナポータルAP" アプリだけで完結するとのこと)

以下で書くのは、事業所得の申告を e-Tax で行う場合の話です。

なお、面倒な場合は、税務署で書面で申告しても良いのですが、その場合は、今年から青色申告の控除額が 55 万円になってしまいました。引き続き 65 万円の控除を受けるためには、 e-Tax を行う必要があるので、ご注意を。税務署は 17 時に対面は閉まっちゃうけど、 e-Tax の場合は、申告期間の 23:59 まで受け付けてくれるというメリットもあります。

なお MoneyForward や freee のスマホアプリからも有料プランユーザなら電子申告できるらしいです。

準備するもの

  • マイナンバーカード
  • マイナンバーカード関連の暗証番号
  • Windows PC (Bluetooth 搭載の Windows 8.1, Windows 10 対応です。家にあったのが古い Windows 8.1 PC だったけど、なんとかできた) (macOS 未対応です)
  • Android スマホ (PC と接続するカードリーダーとして利用する機能は iPhone 未対応です)
  • 利用者識別番号 (電子申告・納税開始届出によって取得します。これも Web 上でできます。住所変更 (所轄税務署の変更) は Web でできなかったけど...)

事前準備

手順

手順 7 から先はオプションです。住宅ローン控除を利用する場合は、添付書類を提出する必要があるため、この手順が必要になります。

  1. Windows PC で Internet Explorer 11 (!?) を起動し 国税庁 確定申告書等作成コーナー を開く
  2. 申告書等の作成を開始し、 "e‐Taxで提出 マイナンバーカード方式" を選択する
  3. 事前準備セットアップのチェックが入るので、まだ済んでいない場合は "事前準備セットアップファイル" (jizen_setup.exe) をダウンロードし、インストールしておく
  4. "マイナンバーカードの読み取り" 画面が出てくるので、 Android スマホで "JPKI利用者ソフト" を起動し、 "PC接続" > "PC接続の開始" を実行した上で、マイナンバーカードをスマホに押し当てた状態にし、 PC ブラウザ上の "マイナンバーカードの読み取り" ボタンを押して、画面の指示にしたがう (以下、マイナンバーカード認証を求められたときには同様に行う)
  5. "青色申告決算書・収支内訳書" の作成、 "所得税の確定申告書" の作成を順次行う
  6. 申告データにマイナンバーカードで電子署名した上で、 e-Tax で送信する (この過程でも何度かスマホを使ったマイナンバー読み取りが求められる)
  7. e-Taxソフト(WEB版) を開く
  8. 申告の際に案内された添付書類 (PDF) をアップロードして提出する

References