MacBookProを修理に出した
会社の MacBook Pro (たぶん MacBook Pro (15-inch, 2017)
) を修理に出してきました。
2015-2020 の間に発売されていた MacBook に搭載されていた、バタフライキーボード (Butterfly Keyboards) は、実用上の耐性が非常に低いことが知られており、故障が起きやすいことを Apple 自身が認めています。もともと、構造的に、キーボードの薄型化には有効だったため、 Apple も内部的に何度も改良を繰り返していたようですが、根本的な問題解消には至らず、 2019 より発売の MacBook のモデルでは、 Apple が Magic Keyboard と呼ぶ、シザー構造のキーボード (Scissor Switch Keyboards) が搭載されています。 (バタフライキーボードの以前に搭載されていたキーボードもシザー構造ですので、元に戻った形になります。キーボードの構造が戻ったことで、少し厚くなったらしい)
このような経緯があり、故障したユーザからも非常に不評を買ったため、 Apple の修理プログラムの一環として、以下のモデルに関しては、 MacBook 自体の保証期間が過ぎても、無償でキーボードの修理を行ってくれます。 (2020-07 現在, ただし、後述の通り 購入から4年以内 の場合に限ります)
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016)
- MacBook (Retina, 12-inch, 2017)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2019)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2016)
- MacBook Pro (15-inch, 2017)
- MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2019)
私もご多分に漏れず、4月以降、 "J", つづいて "F" のキーボードのパネル部分が頻繁に剥がれるようになるという不具合に見舞われ、特に "F" は押しても反応しなくなることが増えたので、堪らず、修理プログラムに依頼することにしました。
このような有様に...
修理プログラムのページから、、 Web 上で手続きを開始でき、以下の3つのオプションが記載されているのですが、コロナの影響なのか、 Apple Store 直営店の予約は、実際には予約のリストが表示されませんでした。そのため、 Apple 正規サービスプロバイダであるビックカメラで、予約を取ることにしました。やはりコロナの影響なのか、予約の空き枠も結構少なかったです。
- Apple 正規サービスプロバイダ:こちらからお近くの正規サービスプロバイダをお探しください。
- Apple Store 直営店: あらかじめこちらからご予約ください。
- 配送修理:こちらから Apple リペアセンターへの配送手配をしてください。
配送修理だと確実にお預けすることになるので、万一サービスプロバイダなら、即日修理の可能性もあるかなと考えたのですが、どうやらおそらくその可能性はほぼないので、めんどくさければ配送修理でも良いかなと思います。
当日、ビックカメラに故障した MacBook を差し出し、見てもらうと、修理に 7-10 日程度かかるので、完了したら取りに来てくださいと言われました。まぁやっぱそうですよね。 しかも、データの紛失の可能性があるので、と念入りに確認され、念書みたいなのを書かされました。まぁやっぱそうなりますよね。 あと、めっちゃファンにホコリが溜まってますと言われました。全部バラしてキレイキレイにしてくれるみたいなので、それはちょっと嬉しい。
しばらく、会社の仕事も、個人の MacBook でやらなくてはいけません。メモリが倍違う (8GB vs 16GB) ので、ひぃふぅ言っています。。 4連休を挟むのがまだラッキーかな。早く修理完了の電話が来るのを心待ちにしています。。
2020-07-29 追記
修理に出した MacBook が返ってきました。 修理を依頼した日が 7/21 (Tue) で、昨日 7/28 (Tue) の時点で修理完了の連絡が来たので、4連休を挟んできっかり 1 週間ですね。
今日、ビックカメラに受け取りに行きました。ご覧の通り、まるで新品のような状態で返ってきました。
キーボードも実際に触って一日仕事しましたが、バッチリ直っています。 ドキュメントに記載のある通り、キーボード一式とともに、バッテリーまで交換にしてくれているとのこと。一体型になってるとは。
額もすんごいことになってますね。それを無料でやってくれてるのだから、 Apple 的にはまぁまぁ痛い出費に違いない。ハード製品を売るってのはなかなか難しいことだなぁと。
ちなみに、このキーボードの修理プログラムが適用されるのは、購入から 4 年間らしいので、私のこの PC の場合だと 2022-01 までとのこと。この点はご注意ください。
ともかく、データも全く消えたりしてなかったですし、これならもっと早めに依頼しておけばよかったと思った次第です。 (3ヶ月以上 "J" が剥がれる状態で仕事してたからなぁ...)
References
- MacBook、MacBook Air、MacBook Pro キーボード修理プログラム - Apple サポート
- Keyboard Service Program for MacBook, MacBook Air, and MacBook Pro - Apple Support
- MacBook Proのバタフライキーボード問題まとめ | misclog(ミスクログ)
- バタフライ構造とシザー構造の違いを解説。MacBook Proの新キーボードは、打ちやすくなったか
- バタフライキーボード搭載MacBookが公式サイトから姿を消す - iPhone Mania
- アップルのバタフライキーボードよ、さようなら。 | ギズモード・ジャパン
- Keyboard technology - Wikipedia