エンジニア家を買う vol.06
Engineer will buy a house vol.06
これは、一介のソフトウェアエンジニア & デザイナーが、マイホームダッド & マミーになるまでを描いた記録である。
前回 vol.5 では、いざ決めようとなったときの心の迷い、葛藤から、再度泥沼にハマっていきそうな模様を綴りました。 今回は土地編の最終回。いかに最終決定したかについてです。
まさかの伏兵登場
妻が引き続き、ネットでの検索を継続する中で、同じ深大寺北町で、かなり最近出てきたと思われる別の分譲地を見つけてきました。 先に見つけていたのと比べると、より東側のエリア、三鷹駅寄りになります。こちらのエリアのほうが、公園や学校に近く、子供のためにもいいのではないか、と妻は言います。
ただ、かえで通りを使った武蔵境駅までのアクセスの良さを考えると、 Google Maps で調べる限り、そこから三鷹駅までの自転車通勤 (三鷹通り) はあまり事情がよくなさそうです。
チャリで来た (2)
とはいえ、実際に行ってみないことには、何事も判断できません。 今度は、 HELLO CYCLING というサービスの 高木ビル 三鷹 という拠点のレンタサイクルを借りて、三鷹駅から自転車でルート確認をしてみます。
実際に行ってみたところ、やはり三鷹通りには、自転車専用道がなく、いわゆる車道の端を走る、よくある感じになります。言っても大通りですし、車道も2車線なので、大きなバスやトラックが来たときは多少なり身構える感じになります。
時間的にはかえで通りとそんなに変わらないものの、毎日の通勤でこのようなストレスを受け続けることは、積もり積もると大きな負担になる可能性があります。 それを考えると、どうしても妥協することにためらいがありました。
妻も、後日、同じく自転車で同じようなルートを体験走行してみて、私の言っていることも理解してくれました。ただ、それでもなお、子供のためを思うと、譲りたくないとして、意見の対立が生じました。不動産屋さんに言わせると、不動産探しでの夫婦の意見の相違はままあることだそうです。それほどかえで通りがよければ、西に大きく遠回りして、かえで通りの方にいけばいいじゃないか、というのが妻の言い分で。それを言われるとそうなんだけど、1日あたり片道2-3分伸びるだけで大きな負担になりうるしなぁ、というのが私の言い分で。それでも、子供のためと言われると、自分が我慢すればいいだけか、とも考えてみたり。
お互いが妥協できないなら、私は、今は買わないことも選択肢だと考えていました。後々、後悔することだけは避けないといけません。
しかし、妻はもうここまで探しての引き伸ばしは耐えられなかったようです。最後は折れて、元の土地の方でいいよと言ってくれました。
土地契約の最終決断
そんなこんなで、駅からの物理的な距離を許容ポイントにしつつも、時間的な距離としては、実質耐えうる範囲と判断して、もともとの深大寺北町の土地を購入することにしました。
最後まで、購入時期や場所について、迷いがないかといえば嘘になりますが、最後はもう腹を括って決めるしかありません。
高い買い物の際に、購入の際に、一番の迷いのポイントとなるのは、価格です。 私も、再度周辺の不動産の価格相場を調べ上げて、適正価格かどうかを検討しました。
正直なところ、このエリアの土地価格としては、少し高めだとは思いました。ただ、不当に高いという感じでも決してないというのがポイントです。
購入しようとしていたのは、まだ非公開土地だし、分譲地の中では人気の集中するだろう、南側角地です。 (このエリアで買うなら、せめていい地型にしようと妻と決めました) 価格というのは、やはり需給バランスで決まりますし、売主としては、売れ残りでもない限り、できるだけ高く売りたいわけで、この段階での価格交渉はそもそもしにくいのです。 もちろん、価格交渉はしてみましたが、断られました。私も納得した上で、引き下がりました。
そのあたりは、あえて一般的には不人気土地と思われるような場所を価格交渉でさらに安く買って、住宅の設計力でカバーするなど、戦略はあるように思います。
さて、家探しの際、今までは、家族みんなで行っていましたが、新型コロナウィルスが流行っていることもあって、契約は私一人で行きました。 長々と契約内容の説明・確認を受けるだけなので、これは私一人で行って、正解でした。 ただ、奥さんがそういう細かいところも気にする人なら、一緒に行ったほうがいいかもです。
ネクストアクション
こうして、紆余曲折ありながら、ようやく土地の購入に至りました。 なかなか初めてのことをやるっていうのは、知識も経験も足りないので、難しい。 でも最終的には落ち着くところに落ち着くのかなっていう気もしました。
今から始めたら、もう少しスマートにできる気もするけど、もうおそらくもう一回やることはないんじゃないかなと思うので、もったいないですね。 せめて、人から聞かれたら、簡単なアドバイスはしてあげたいけど。 (でも、その人の人生を左右すると思うと、下手なことは言えないけれど)
さて、次回からは、引き続いて、住宅の設計、建築編に移っていきます。
つづく。
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